哲学するって？

「哲学する」というと、難しいことをするよう思う人も多いようです。

哲学とは、概念を作り出し、ものごとを成り立たせている要因や原理を解明するもの（存在論といいます）ですが、同時に、その過程で、自分自身を受け入れる（Yes)ことが必要になります。

つまり、哲学するということは、いかに生きるべきか、という認識論につながっていきます。もっとわかりやすく言うと、自問自答や人との対話を通して、

「自分軸」を磨いていくことと考えてもよいですね。

自分自身の考えを言語化し、その言葉を通じて思考する。そして、ものごとを概念（コンセプト）としてとらえ、そのものごとを成り立たせている要因や原理を解明していきます。

哲学用語のひとつに、弁証法というものがあります。

モノ（事物）やコト（命題）を、「正（テーゼ）」「反（アンチテーゼ）」「合（ジンテーゼ）」というプロセスを経て、新たな、または、より高次のモノやコトへと再生成する手法です。

「正（テーゼ）」は、そのものごとについての知る限りの事実。

「反（アンチテーゼ）」は、“ほんとうにそうなのか？”と疑問なげかけてみたり（クリティカルシンキング）、別の側面や視点から考えてみること。

そして、対立を通して、1つ上の次元へと引き揚げるということが「合（ジンテーゼ）」

「いま　ここ」の思考に生かすためにも、「なぜ？」「これって？」「ほんとうにそうなのか？」などなど、日々の生活に溢れている人やもの、ことにもっともっと好奇心をもって考える癖をつけることで哲学する力は向上します。

そして、その橋渡しをしてくれるのが、学問です。だから、みなさん、たくさんたくさん学びましょう！

「人間は考える葦である」 パスカルの「パンセ」の中の言葉。

「人間は、自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である」として、人間の、 自然の中における存在としてのか弱さと、思考する存在としての偉大さを言い表したもの。 マス（大衆）の時代から個の時代に変わり、そしていま人（個）と人（個）がつながり、新しい価値を 生み出していく時代です。 多様な人の考えに触れ、多様な人と対話を繰り返し、そして、自分自身の考え方、在り方をブラッシュ アップするための場として哲学サロンを開催しています。

「学問とは、人間はいかに生きていくべきかを、学ぶものだ。」　吉田松陰

哲学カフェ・サロンでは

「哲学する」＝ いろんなモノ・コトの本質を考える行為を通して、人から与えられた”答え”ではなく、いろんな事象や状況に対して、自分なりの“応え”をもって、選択し行動する基盤・基軸をつくっていきます。

自分らしく生きていくためには、自分自身の本質と向き合い、常に自問自答しながら自助力を向上していくことが大切です。

逆に言うと、自分の意思を曲げて、人に従って生きる方が楽かもしれない。

でも、自我をなくして生きることは楽しくはない。

では、どうしたら楽しい人生を歩んでいけるのか。

自問自答を繰り返しながら、自分軸や信念を磨き、自分が生きたいと感じる道を切り拓いていけばいいのではないか。

とわたしは考え、だから、哲学カフェ・サロンを開催しています。

LOVE/Yes,Andな姿勢で、他者との対話を通して見えてくる自分軸・自分哲学。

　L: LISTEN（傾聴しよう）

　O : OPEN（オープンでいる＝受入れる）

　V : VOICE (自分のことばで語ろう）

　E : ENJOY（起こることすべてを楽しもう）

時には、自分とまったく反対の意見が出てくる時もあります。そんなときこそ、グランドルールを大切にしましょう。

YES : 相手の意見をよく聞いて（LISTEN），

　　　  素直な気持ちでまず受け入れ（OPEN）ましょう。

AND： 自分のことばで表現し(VOICE）、

　　　 場にいる人たちや空気を楽しむ（ENJOY）

同じテーマに対して、多様な感情と多様な考え方を共有して、考えるって楽しい！と感じる時間です。